活力ある漁村づくり研修会・シンポジウム

過去の研修会・シンポジウム

シンポジウム名

2009年
「地域振興のための人(リーダー)づくりとは」
山内道雄 氏(島根県海士町町長)

参加人数

80名

講演、パネルディスカッションの概要

第1部
基調講演
「地域振興のための人(リーダー)づくりとは」
山内道雄 氏(島根県海士町町長)
  • 町長就任後、単独町政を選択し、徹底した行政改革を実施。
  • 地域資源を活かした産業創造による雇用の創出、締めでの就職、起業、島暮らし運動を展開
  • UIターン者と地元漁師の連携によってビジネスが生まれた。
  • リーダーの育成は、やる気のある人、手を挙げた人に行政として応じることが必要である。
事例発表(1)
島根県海士町の取組
大江和彦 氏(海士町役場産業創出課)
  • 活力ある漁村づくりには、外の視点を積極的に取り入れること。
  • よそ者、若者、ばか者のマッチングが効果を生む。
  • 具体的には、クリエイターなど異業種との交流から新たなビジネスが創造されている。
  • 地元住民とUIターン組みが一体となった地域リーダーづくりを目指す。
事例発表(2)
岩手県田野畑村の取組
石原弘 氏(田野畑村役場産業振興課)
  • 漁業・水産業を書くとして、漁村のもつ地域資源を活用した新しい漁村ビジネスモデルを構築することによって、漁業経営の安定化を図る。
    1.ワカメのオーナー制度
    2.ワカメ体験ツアーの新設
    3.ダイビングビジネスのプログラム展開
  • 地域リーダーは、産業の維持という視点から脱皮して、地域をどの様にすべきか広い視野を考えることを地域にもたらした。
  • 各種異業種との連携ネットワーク化が構築されていきている。
事例発表(3)
南さつまの取組
下津公一郎 氏(NPO法人 エコリンクアソシエーション)
  • 薩摩半島を中心して、広域的な教育旅行の受け入れや森・川・海の環境保全活動を通じた「東シナ海まるごと博物館」を目指して事業展開を実施。
  • 人材育成のための、「地元学」実施や「自然体験活動指導者養成講習会」の開催に伴う、予算確保、企画・運営等を仕切り、国や県との折衝を行う人物が地域リーダーとして台頭している。
  • また、体験プログラムを観光資源として開発し、これまで気づかなかった地域資源の再発見を行う人物の育成されている。
  • こうした努力に対して、行政が地域リーダーとして動かぬ政策を打ち上げて欲しい。
第2部
パネルディスカッション
「活力ある漁村づくりのためになすべきこと」
■活性化へと導く地域リーダーの育成とその役割
■リーダー育成の効果
■リーダーの資質と地域連携への誘導

【司会】
 受田浩之 氏(高知大学 副学長)

【パネラー】
 大江和彦 氏 , 石原弘 氏 , 下津公一郎 氏 , 瀧澤満 氏(窪津漁業協同組合)
  • 漁業の課題は後継者が育たないことであり、そのためにも地域リーダーが必要である。
  • 地域リーダーは、組長のトップという扇の要と関係者をシームレスにつなぎ、生産物の価格決定力と維持することを俯瞰的にみることのできる能力を備えていること。
  • また、人と人、時代をつなぐ、世代を越えて地域のことを考える能力を備えていること。
  • 地域リーダーには、自分自身が将来どうなりたいか、どう変わりたいかを想像して頑張っていく気概が必要である。
  • 地域リーダーは、地域活性化の将来像、ゴールを示すことができる人材であること。
  • 民間のリーダーは「気配り」、「目配り」ができる人材であり、行政のリーダーは、方針がぶれずにリーダーシップを取れる人物、そして、調整力、企画力のある人物を育成することが重要である。
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