静岡県西伊豆町 西伊豆いきいき漁村活性化協議会
西伊豆いきいき漁村活性化プロジェクト

地区の概要
西伊豆地区 人口:9,891人 世帯数:4,266世帯数 (平成17年)

  • 伊豆半島東海岸と異なり、平坦地がない厳しい地形。交通アクセスが悪く観光地としては小規模(堂ヶ島温泉、黄金崎等)だが、雄大で素朴な自然景観が残されている。
  • 富士の遠望と夕陽の美しさが最大の地域資源。
  • 仁科川、宇久須川の河口に張り付くように漁港が位置し、地形の厳しさゆえ、鉄道がなくアクセスはあまり良くない。
産業・漁業
  • 基幹産業は水産加工業と観光。第一次産業比率は7%と低く、第3次産業が高い(71%)。
  • 水産加工場(26)と遊漁案内業者が多い(20)ことが特徴。
  • ほとんどが個人経営で、経営体あたりの漁獲量が極端に少なく(155万円)後継者もいない(若年層比率3%)。安良里のように漁協がダイビングサービスを実施している地区があることも一因。

これまでの取組みと事業成果

  • 観光業と水産業の連携による持続可能なビジネスモデルとして着地型観光の実施
  • 漁協組合員や地域住民を対象とした体験指導者養成講座、漁業や水産業を核とした体験
    メニューを取り入れたモニターツアーの開催
  • 体験プログラムの受け入れを集中的に行う実証実験を実施、体験指導者の実務経験の場としても機能

課題

  • 人口減少(1960年から2011年で43.1%減)、高齢化の進展(現在39.4%、県内2位)
  • 漁業就労者減少(30年間で77.6%減)
  • かつて栄えた鰹加工業衰微
  • 観光交流数厳(20年間で51.7%減)、宿泊客数減(20年間で75.5%減)

本事業の実施目的

  • 前年度までに輩出した体験指導者の活躍の場提供
  • 広域ネットワーク構築に向けた松崎町との連携
  • 若年層を中心とした新たな雇用の場の創出、UJIターンの受け入れ等による漁村地域の活性化

事業内容

取組1.広域連携をふまえた都市・漁村交流の促進事業
  • 「夏休み!西伊豆ほんもの海遊びフェスタ2011」の実施
  • 体験プログラムの実証実験により、初級、中級体験指導者に実務経験の場を提供
  • 隣町松崎町でのプログラムを盛り込んだ連携をはかる
  • 協議会独自のホームページ開設による一般団体や教育旅行向けの情報発信、定住促進
取組2.食の交流から生まれる魅力ある水産資源発信事業
  • 昨年の「漁港体験・イカをさばいてみよう」プログラムからの展開として、漁協直売所において新鮮なイカを食べられる食堂スペースの設置
取組3.○漁村への定住を目指したIJUターンふるさと創出事業
  • IJUターンなど移住者確保雇用の確保を目指した現状把握、施策の検討、受け入れのための先進地視察
実施体制
伊豆体験型観光協議会(愛称:JOYZ)
⇒事業の統括、体験指導員養成講座の企画・運営、新商品の企画・開発・販売及びPR営業

西伊豆町
⇒連携事業の支援、調整、指導


伊豆漁協(仁科、安良里、田子支所)

⇒体験指導員としての人的支援、漁業権の監督、体験受入時の会場提供、及び物資貸出

西伊豆町観光協会、西伊豆町民宿連合
⇒宿泊者受入、体験プログラムのPR、パックツアー商品の開発及び販売、旅行会社・学校への営業支援
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