新上五島地域連携水産活性化事業
上五島地域水産加工協議会(長崎県新上五島町)

地域が抱えている問題点や課題
○人口:27,559人(平成12年)⇒25,039人(平成17年) ⇒2,520人(9.1%)の減少
○産業:基幹産業である漁業の従事者減少率大(平成12〜17年で734人(5.2%)の減少)
○その他離島地域という不利条件が要因となる問題:定住人口の減少、雇用機会の減少、産業コスト大 等
新上五島町の水産物・水産加工品の付加価値向上と、水産業と観光業の連携体制の構築を目指す!

地域全体で考えた活性化に向けての取り組み

1.地域資源を活用した新たな産業構造の形成事業(商品開発)
○本土(九州)での特産品の試食会、テスト販売(物産展及びITによる販売)⇒ヒアリング結果をフィードバック
○物産展等で把握した水産物等のニーズをもとに販路の拡大を図る⇒生産量の増大⇒雇用機会の創出
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2.都市と漁村の共生・対流の促進事業
○各観光物産展への参加によって認知度の向上を図る。
○地元の小学校高学年向けに漁業体験学習を行い、将来的な島離れ、生業離れの抑制を図る
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取組成果
新たに6つの水産加工品の試作品が完成し、各方面で高評価を得ている
地元加工業者と関東や関西の都市部の業者との契約が複数進展!

1.地域資源を活用した新たな産業構造の形成事業(商品開発)

商品開発
 昨年度に引き続き、新商品の開発に取り組んだ。
 今年度は専門家を招かず、それぞれが水産資源の加工業者である協議会のメンバーを2チームに編成し、各チームで新商品を考案し、発表しあうことで切磋琢磨することを狙った。
 結果、6つの商品が試作品として完成し、物産展などで試行販売を行うことができた。それぞれの商品が評価を得ており、特に、ひらめのお茶漬けは長崎県から高い得ている。

2.都市と漁村の共生・対流の促進事業


 関東、関西、福岡での各物産展へ出展し、町の特産物を販売するとともに来場者へ観光パンフレットを配るなどして、PR活動に努めた。その中で、各大都市圏の小売業者等と新上五島町の加工業者との契約話が複数展開しており、取引店の数も増加している。今後の産業振興が期待される。

 企画段階では、モニターツアーの実施により都市部からの集客を図る予定であったが、協議の中で将来的に若者の島離れ、生業離れを抑制する事が重要とされ、地元の小学生を対象にした漁業体験学習を実施した。これには子どもに加え教員や父兄も参加し、子どもだけでなく親、教員世代へも大きく影響を与える事ができた。

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