足摺岬地域連携・水産活性化・地域協働事業
足摺岬地域水産振興協議会(高知県中土佐町上ノ加江・土佐清水市窪津地域)

地域が抱えている問題点や課題
○漁業不振から来る漁業世帯数、漁業者の減少
○生活環境の遅れから少子高齢化、都市部への人口流出が進む
○様々な地域活性化の取組を実践するが、事業規模の小さく、単発的な取組にとどまる
○消費地から遠隔地であるため、輸送コストが高く、流通過疎地域による不利益を受ける
地域資源を有効に活用しながら、①新たな産業の創出、②都市と漁村の共生・対流の促進への取組など、漁村の地域力向上を先導的に実践していく。

地域全体で考えた活性化に向けての取り組み

1.地域資源を有効に活用しながら、①新たな産業の創出、②都市と漁村の共生・対流の促進への取組など、漁村の地域力向上を先導的に実践していく。
①養殖コンブの商品化と養殖技術の向上
(平成19年度より実施)

②新たな加工品・料理メニューの開発
(試作品を交流イベント等の参加者、わかしや等の食堂で提供、評価)

③畜養殖施設の活用による付加価値向上
(全漁獲高の15%を占める天然ブリの育成等)
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2.「都市と漁村の共生・対流」
①修学旅行等の誘致拡大
((財)修学旅行協会など関係機関のヒアリングの実施や評価、とりまとめ)

②悪天候時の対応強化
(屋内で実施できる観光コンテンツの創出他)

③交流イベントの魅力増進や体験メニューの充実
(販売促進・PR、体験メニューの充実)
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取組成果
各種取組の更なる充実・発展、及び地域間連携の推進に寄与!

1.地域資源を活用した新たな産業構造の形成事業


  • わかしや

  • 大漁屋

・「わかしや」(上ノ加江漁協)
漁協女性部が運営しており、朝漁獲された魚を活用した刺身定食、日替わり定食、女性部の人が作った干物等を安値で提供・販売をした。
来客数5,000人、売り上げ620万円(平成20年)
・将来のオーナーコンブ制度を見据え、昆布を植え付けたロープ300mを、水温が下がった1月、2月に海中に移植し、養殖試験を行った。
オーナーコンブ制度確立前の現段階では、生育した昆布は「わかしや」の食事の一品と漁業体験(昆布刈り取り)で活用予定である。

・「大漁屋」(窪津漁協)
産直市場では定置網で当日獲れた鮮魚、干物の他に女性部で惣菜、お寿司等の手作りの品も販売した。また、各種魚のすり身の販売を2,000円/kgで始めた。
・「海鮮館」では地域水産物を用いた定食を提供した。
朝は地域住民の情報交換等の憩いの場になっている。
来客数13,000人、売り上げ1,520万円(平成19年度)

2.都市と漁村の共生・対流の促進事業


  • 黒潮ふれあい祭り鮮魚販売

  • 窪津の修学旅行受け入れ生簀での釣り体験

・黒潮ふれあい祭り(上ノ加江漁協)で鮮魚、カツオのたたき、伊勢海老汁、鯛炊き込みご飯等の販売とわかし汁を無料提供し、水産物の普及を図った。
・上ノ加江漁協では各種の釣り、籠漁、網漁、ロープワーク等の漁業体験を行い、 「わかしや」を利用して、漁獲物の料理体験と食事を提供した。
来客数が年々増加傾向である。 (来客数1,040人)また、1日に最大で100人を、漁協女性部の家29軒で民泊受け入れを行った。
・くぼつ港まつり(窪津漁協)で鮮魚、干物、魚めし、カマス姿寿司、野菜等の販売と伊勢海老汁を無料提供し、水産物の普及を図った。 ・窪津漁協では、東京の小学校の修学旅行130人を、漁協女性部の家24軒で民泊受け入れを行った。定置網の網起こし見学、生簀での釣り体験と地域水産物を用いた刺身、魚めし、フライ、煮もの等の食事を提供した。

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