新漁村ビジネス創出事業
たのはた・活力ある漁村づくり推進協議会(岩手県田野畑村)

地域が抱えている問題点や課題
○漁業・水産業は地域の基幹産業。
○漁業従事者の減少と高齢化・後継者不足。(所得の低下・魚価低迷)
○海洋環境の悪化。
○漁業・水産業を観光資源とするビジネスモデルが定着するが漁業の窮状を救うには至らず。
地域の資源の価値創造・新たな漁村ビジネスの展開により、漁村地域の経済を支え続けること!
○漁業・水産業を核とし、地域資源を活用した交流による新しいビジネスモデルの構築による、新たな雇用・後継者の確保
○地域リーダーによる水産資源の活用展開
○観光及び飲食業界との協力連携体制をつくり、地域独自の海業クラスターの形成

地域全体で考えた活性化に向けての取り組み

1.ワカメのオーナー制度
田野畑村の良質なわかめをオーナー制度及び栽培体験ツアーの実施により、水産業に携わったことのない方が漁業水産物の生産活動の楽しさと食の安全を感じていただく機会を提供。
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2.ダイビングビジネスのプログラム
三陸リアス式海岸の豊かな海の醍醐味(浮遊感、開放感、精神浄化)を楽しむスキューバダイビングビジネスを構築する。そのためのダイビングショップやインストラクターなど専門家によるダイビングポイントの調査を実施。
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3.新漁村ビジネス創造のための条件形成
机番屋群を軸とした水産体験メニューの多様性や可能性を見出すため、小中高校生の体験モデル形成・水産物の地産地消などを実証。
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4.地域創造のための条件形成
地域で「海業」に関する広報公聴活動の実施及び地域リーダーの育成のための研修会や学習会を実施。
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取組成果
海への理解の深化、海の新たな魅力の発見を促進させるとともに、
「地域の新たな就業機の創出や地域経済向上のための条件整備」に寄与!

1.ワカメのオーナー制度


  • 種まき体験

  • ワカメの栽培管理

●2種類のワカメオーナーのコースを設定
1.フルコース
・20,000円(契約期間:1シーズン)でオーナーになってもらい、5kgのワカメ発送と、種まき作業から間引き作業、収穫・加工作業を体験。体験を通じて、漁業の収穫の喜びを理解してもらうとともに、地域の漁業者とのつながりの場を創出した。(オーナー加入数:55名)
2.ミニコース
・5,000円(契約期間:1シーズン)でオーナーになってもらい2kgのワカメを発送

2.ダイビングビジネスの構築



●スキューバダイビングとして活用できる資源の調査を実施した。
・ダイビングポイントを探りながら、資源と季節の生物調査を実施している。
・調査実施にあたってはダイビングショップやインストラクターの協力の下で実施。
・海底地図を作成し、「田野畑の海ではこんなものが見られます!」というアピールを図る。

3.新漁村ビジネス創造のための条件形成


  • お魚図鑑づくり

  • ソーセージづくり体験魚肉

●ノスタルジックな漁村風景としての机番屋群を中心にした、水産体験プログラムのための実証活動、その拡大と深化を展開した。
・磯づくり体験プログラム
・鮭の燻製体験
・お魚図鑑づくり
・塩づくり
・塩アイスづくり
※小中高校生の体験を実施

4.地域創造のための条件形成

●地域で「海業」に関する広報公聴活動の実施及び地域リーダーの育成のための研修会や学習会を実施。
・水産体験プログラムのインストラクター育成講習会、研修会の実施

実施体制
○田野畑村
 総括
○漁協
 漁業権、水産施設、ダイビングの調整
○産業開発公社
 流通、保管
○NPO法人体験村・たのはたネットワーク
 体験関係活動の実践団体
○漁業関係団体
 漁協担当業務の支援
○その他
 事業推進の協力
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