あわびの里、熊石での新たな水産振興事業
熊石地域水産業振興協議会(北海道八雲町)

地域が抱えている問題点や課題
○漁業就労者の減少(平成12年147人⇒平成20年121人)
○水揚げ減少(イカ、スケトウダラ)
○海洋深層水を活用した塩、加工品の開発、水産加工品の開発も販売のノウハウが少なく販売先の開拓、売り上げ増につながらない
1.漁業者の所得向上
2.付加価値を付けた水産加工品等の開発
3.海洋深層水の八雲町熊石の知名度アップ

地域全体で考えた活性化に向けての取り組み

1.ホッケの養殖産業研究事業
漁港内の静穏域を活用し、小型根ぼっけの養殖研究を行い、漁獲高が少ない時期の安定出荷、所得向上が可能な仕組みづくりを目指す。
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2.ナマコの増養殖産業研究事業
ナマコの餌となるホンダワラの増養殖や前浜での増養殖研究に取組、ナマコの生産量増及びナマコ漁業者増を目指す
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3.サクラマス製品等の販路拡大事業
商品開発した「さくらの香り付け」をモデルに、販路拡大やパッケージの開発等、知名度アップとホテルでの食材としての商品開発を行う。
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4.海洋深層水を活用した農産物の新製品開発と販路拡大事業
海洋深層水を活用した新たな商品開発、サクラマス製品と連携した販売先確保及び農業における海洋深層水利用拡大に資する仕組みづくりを目指す
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5.安心安全な熊石水産物の地元からの普及啓発
地元の小中高生を対象とした水産に係る体験実施、学校給食での地元水産物の提供、地元の食材による料理教室を開催し、熊石地区内での魚食の普及を目指す。
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取組成果
水産分野、農業分野や商工業者、調理師、婦人団体など地域全体を巻き込んだ取り組みとなった。
「漁業を!」「農業を!」「深層水を!」から「熊石地域を!」との思いが、一致団結した取組みに!

1.ホッケの増養殖産業研究事業


  • 浮き生簀用網

  • 生簀網の底質状況

生簀網の整備及び、底質の状況を確認を実施。※日本海に大量発生したエチゼンクラゲの影響で予定数の養殖用のホッケの確保ができなかった。

2.ナマコの増養殖産業研究事業


  • 稚ナマコ放流後の追跡調査

  • 海中育成施設への稚なまこ収容作業

漁港内に設置した施設にて稚ナマコの養殖試験実施、カキ殻付着後1週間と2カ月後では、生残率で2カ月後の方が高いという結果を得た。また、ナマコ陸上養殖施設(中国方式)の視察や北海道ナマコ栽培技術検討協議会に参加。

3.サクラマス製品等の販路拡大事業


  • 札幌オータムフェスタ2009

  • 試食会

札幌オータムフェスタ2009、名古屋物産フェアin名古屋、はこだてフードフェスタin東京に参加
東京で行われた道南の食材によるディナーで、深層水塩や深層水で育てたカボチャのスープを提供

4.海洋深層水を活用した農産物の新製品開発と販路拡大事業


  • トマトピューレの加工

  • 熊石産業祭でのPR活動

新たな商品開発として、深層水で育てたトマトを使った「トマトピューレ」、高設イチゴを使った「とろ〜りじゃむイチゴ」が完成した。札幌オータムフェスタ2009、農協女性グループ祭、熊石産業祭で新商品のPR等を行った。

5.安心安全な熊石水産物の地元からの普及啓発

地元小学生にホッケ養殖施設を活用しての漁業体験とホッケ料理教室を行った。熊石の前浜で獲れた「エゾバカ貝」を使ったカレーライスを学校給食で提供した。地元の調理師による、地元の食材を使った料理講習会を開催した。
その他、熊石地域マリンビョンの取組みとした、ウニ漁の見学なども行った。

実施体制
○ひやま漁協熊石支所(ホッケの養殖、普及啓発) ○八雲町(熊石総合支所)(全体統括)
○熊石深層水株式会社(サクラマス製品開発)○夢菜来(農産物加工品製造)
他、ひやま漁協種苗生産センター 北海道栽培漁業振興公社熊石事業所、八雲商工会熊石地区振興委員会○見市温泉旅館
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