地域協働による漁村活性化事業
歯舞地区マリンビジョン協議会(北海道根室市)

地域が抱えている問題点や課題
1.当地区の主たる漁業「貝殻島昆布採取漁業」におけるロシアへの昆布採取料の負担
2.国際情勢の悪化
3.消費者の魚離れ
4.燃油価格の高騰
漁業の経営状況悪化を懸念!
「1.つくり育てる漁業環境整備と人材育成」
「2.漁業からの新たな取り組みによる観光振興」
「3.地域協働等の取り組みによる歯舞ブランドの確立」による、豊かで活力ある漁村づくり!

地域全体で考えた活性化に向けての取り組み

1.つくり育てる漁業環境整備と人材育成
地元小学生対象の地曳き網体験学習、地元高校生対象の料理教室、上五島町漁協との人事交流、地域リーダー育成研修会への参加
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2.漁業からの新たな取り組みによる観光振興
遊覧観光船による北方領土クルーズの開催、アサリ獲り体験事業に向けた干潟整備、漁協直営食堂の開設に向けた取組、歯舞こんぶ祭、「最東端の桜」植樹イベント
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3.地域協働等の取り組みによる歯舞ブランドの確立
衛生管理体制の強化と啓発、イベント参加によるPR活動を3回実施、「浜の母ちゃん事業」(漁協女性部による、全国6箇所で料理教室を開催
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取組成果
地元小学生・高校生向け体験プログラムによる水産業の理解増進、漁協直営食堂の開設に向けた知見の獲得、千葉県鋸南町保田漁協直営「ばんや」から、「歯舞特産品コーナー」の設置や「はぼまい昆布しょうゆ」の使用の依頼、地元イベント・PR活動による知名度向上!

1.つくり育てる漁業環境整備と人材育成

地元小学生を対象に地曳網の体験学習(参加者:96名 )、また根室西高校の学生対象の料理教室(参加者:74名)を実施。

アサリの稚貝放流移植作業:28名

上五島町漁協との人事交流で、歯舞漁協1名職員を派遣し、また上五島町漁協より1名受入れた。活〆や神経抜き等の技術を習得した。

2.漁業からの新たな取り組みによる観光振興


  • 遊覧観光のポスター

  • 保田漁協柴田組合長より「ばんや」の説明 を受ける。

  • 歯舞こんぶ祭の様子。漁協女性部による各種昆布料理の提供、商品販売。

組合指導船を使った「遊覧観光船運航」事業実施(平成21年11月〜平成22年2月迄)。
乗船者数は194名と目標値を大幅に上回った。

「日本一遅く咲く桜並木整備」:協議会メンバーおよび地元住民ら約50名が参加し、千島桜22本を納沙布岬「望郷の岬公園」に植樹した。

千葉県鋸南町保田漁協直営「ばんや」を視察。直営食堂の様々な知見を得た。また、これが縁となり、「ばんや」に「歯舞産品コーナー」の設置や提供する料理への「はぼまい昆布しょうゆ」の使用要望などが寄せられた。

「第3回歯舞こんぶ祭」を開催。あいにく雨天だったため漁協市場内で実施(参加者:約1,000人)。

3.地域協働等の取り組みによる歯舞ブランドの確立


  • 早稲田地球感謝祭2009(平成21年9月23日)でのPR活動。「焼きさんま」に大行列。

  • 札幌オータムフェスト2009(平成21年9月25日〜27日)での、焼きさんま販売ブースの様子。

  • 第5回ほっかいどう海鮮王国フェスティバルでの販売の様子。生干しこまいが人気。

「札幌オータムフェスト2009」大通ふるさと市場や、早稲田地球感謝祭、東急百貨店催事「第5回ほっかいどう海鮮王国フェスティバル」にて、歯舞水産物製品等を漁業者自らがPR、販売した。
浜の母ちゃんによる料理教室を千葉県、長崎県、高知県、京都府、長野県、帯広市の6箇所で開催した。

実施体制
4つの専門部会:①漁業経営専門部会、②衛生環境専門部会、③地域ブランド化専門部会、④漁村交流専門部会
PAGRTOP